日本でもＮＨＫで1998年春から放映された「夢みる小犬・ウィッシュボーン」は、主人公のテリア犬・ウィッシュボーンが空想の世界で名作文学の主人公となって活躍する米ＰＢＣテレビの子供向番組。西部関連の文学作品が登場した回については以下の通り。
第１・２話「ウィッシュボーンの冒険・その１・２」 A Tail in Twain
最初に登場したのはアメリカ文学の名作「トム・ソーヤの冒険」。もちろん主人公トムに扮するのはウィッシュボーン。
第９話「タイム・カプセル」 Digging Up the Past
取り上げた作品は、ワシントン・アービングのアメリカ版浦島太郎「リップ・バン・ウィンクル」1811年作。時代は独立戦争前、口やかましい妻から逃れるため山へ狩りに出かけたリップ・バン・ウィンクルは、古めかしいスタイルをした男達と出会いナイン・ピンズ（ボーリング）をした後、りんご酒を飲んで眠り込んでしまった。彼らはなんと２０年ごとに町の様子を見に来る昔の開拓者ハドソンとその仲間の幽霊達だった。やがてリップが目覚めて町に戻ってみると町の様子や住人達がすっかり変わっていた。彼はなんと２０年間も眠っていたのだ。Ｗ・アービングは1999年に公開された映画「スリーピー・ホロウ」の原作「スリーピー・ハロウの伝説」の作者でもある。
第３１話「年上の友達」 Terrified Terrier （右写真）
今回はスティーブン・クレーンの名作「赤い武功章」。南北戦争を扱ったこの作品は、ジョン・ヒューストン監督、オーディ・マーフィ主演の「勇者の赤いバッジ」の原作でもある。
第３８話「パパの思い出」 Dances with Dogs
この回はネイティブ・アメリカンの民話、ダコタ族の「死なない声の話」をもとにしたお話。
 スペシャル版「ハロウィーン・ハウンド」 Holloween Hound：The Legend of Creepy Collars
日本未放送の第２シリーズの第１話スペシャル６０分版。今回の名作は上記第９話で紹介したＷ・アービングの名作「スリーピー・ハロウの伝説」。原作は首無騎士の幽霊にまつわる田舎町の教師イカバッド・クレーンの恋のお粗末。
スペシャル版「ドッグ・デイズ・オブ・ザ・ウエスト」 Dog Days of the West
これまた日本未放送の９０分スペシャル版。お話は、Ｏ・ヘンリーの名作「荒野の王子さま」"Hert of the West"1907年。ウィッシュボーンがカウボーイのビルに扮する。馬に乗るシーンもあるようだが、ガンさばきは如何に？て言ったって犬じゃ無理だよな。(^_^;) |
